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カタロニア生協の実験ー国境を超えた政府も中央銀行もない新しい経済圏

1 フェアコインとは?

 スペイン、カタロニアの生協が、国境を超えて富の再分配、住居の保証、インターネットを通じた職業の斡旋、職業の創出の実現を目指し、そのツールととしてファアコインというブロックチェーンの通貨を作り出した。カタロニアの生協の目標は、資本家や銀行家からの自助を通じた自立とそれを目指すこと、共同体における直接民主制の実現、南北の富の公平な分配、利子の否定、循環型のエネルギーの実現などを掲げている。

 実際にフェアコインを利用した金融の協同組合が設立された。銀行や政府の否定として無利子・無利息の金融機関・資金調達機関としての協同組合が作られている。教育、住居、医療保険に至るまで保証する共同体であり、資金調達を行ってフェアコインに基づく協同組合による金融機関を作るのだ。

 

 

2 カタロニアの生協の目指す社会

カタロニアの生協は、教育、住居、医療保険、循環型の環境に優しい社会、公平な富の再分配、伝統文化の保全などあらゆる分野の領域で実践している。それらは、フェアコインとそれに基づくファンドによって実現される。

 例えば、住居については、住宅ローンを返せなくなった方について協同組合がその物件を借り上げ社会住宅として確保する。そして、それらを住宅のストックとして確保して、住宅に困った方に提供するのだ。また、空き家についても協同組合が借り上げストックとして確保し提供する。その際の通貨のやり取りには、フェアコインが用いられる。

 教育については社会へ教化する装置として考える。モンテソッーリ教育やシュタイナー教育等を導入したフリースクールを設置し、無償で受けられるシステムを作る。そして、自由に考え表現する力を養う。また、カタロニアの伝統文化や言語を教育する場も提供する。スペインではかつて、フランコ政権のもとでカタロニア語やバスク語といった少数者の言語は迫害されていた。その歴史も踏まえて地域の伝統を守るコミュニティを生協が構築するのだ。

 そして、カタロニアの生協の価値観に賛同する農業者、自営業者らが生産した農産物や工芸品を世界規模で売買される。当然、その際に使われる通貨はフェアコインである。各国の生協が、自国の農業やそれに基づく文化を守るために生産者と契約しその価値観に賛同する消費者に提供する仕組みを構築しているが、それを世界中に広げるのだ。

 

 

3 ZEN OSが作る世界

 ブロックチェーンに基づく仮想通貨はもはや、ただの投機の手段でもただの決済ツールでもないのだ。ポスト資本主義の共同体・世界を、一つの村としてカタロニアの生協が構築し始めている。

 そうした共同体が無数にそして簡単に作る基盤が、ZEN OSなのだ。今回は、フェアコインを用いた世界を提示したので、次号ではフェアコインと既存のビットコインとの違いについて詳しく整理する。

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